建築・現場の歩き方
初めての現場、知らない納まり、事業収支の立て方がわからない。PM、CMって、ナニ?困ったときに見るサイト
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Author:archikata@管理人
建築系のプロジェクトマネージャー、コンストラクションマネージャーとして、建設プロジェクトに携わっている管理人が建築・現場の歩き方を編集してます。
クラスタ:[一級建築士][米国PMI認定PMP][アラビア語][TOEFL][文化遺産]
※当サイトを作成するのに参考にしているのは下のリストです。クリックするとリンク先に飛べます
→建築現場の歩き方参考書リスト



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建築「失敗」事例 信頼される躯体工事の現場管理 (建築〈失敗〉事例)建築「失敗」事例 信頼される躯体工事の現場管理 (建築〈失敗〉事例)
半沢 正一

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新人のときに読んだ本の洗い直し。現場の基本をもう一度振り返ってみよう。(10/31)

セルカン、ヤバイのガイドライン
■アニリール・セルカンのガイドライン
ヤバイ。セルカン、ヤバイ。まじでヤバイよ、マジヤバイ。
アニリール・セルカン、超ヤバイ。

まず経歴詐称。もう詐称なんてもんじゃない。超詐称。
詐称とかっても
「イリノイ工科大建築学専攻卒業くらい?」
とか、もう、そういうレベルじゃない。

何しろ無限に詐称。スゲェ!なんか範囲とか無いの。アメリカでもトルコでも、いや学歴とかを超越してる。無限だし超広い。

しかも日本に来ても詐称してるらしい。ヤバイよ、現在進行中だよ。
だって普通は経歴詐称とか現在進行しないじゃん。だって自分のいる国の経歴をどんどん詐称してったら自分が困るじゃん。履歴書書くときとか困るっしょ。

経歴詐称が増えて、日本に来たときは研究実績だってダミーだったのに、東大に籍おきながらスーパーゼネコンで宇宙開発設計部とか泣くっしょ。
だから外国人留学生とか詐称しない。話のわかるヤツだ。

けどセルカンはヤバイ。そんなの気にしない。誇張しまくり。スルタン・アフメットにいるじゅうたん屋とよくわかんないくらいスゴイ。ヤバすぎ。

11次元っていたけど、もしかしたら5次元くらいかもしんない。でも5次元って事にすると
「じゃあ、11次元で捉える「宇宙のソト」ってナニよ?」
って事になるし、それは誰もわからない。ヤバイ。誰にも分からないなんて凄すぎる。

あと超万能。宇宙関係で言うとトルコ人初の宇宙飛行士候補。ヤバイ。スゴすぎ。そんでもってカルガリー冬季オリンピックに出場したらしい。どちらも当時の記録は見つからないくらいスゴイ。マジ怖い。
それに日本文化にだって詳しい。超ミーハー。それに超Jポップ。経歴に相川七瀬とか平気で出てくる。相川七瀬って。小学生でも言わねぇよ、最近。

なんつってもセルカンは引用が凄い。盗用とか平気だし。
うちらなんて写真とかたかだか本論に関係ない写真出てきただけで上手く扱えないから引用やめたり、図版と置きかえてみたり、自分の写真使ったりするのに、

セルカンは全然平気。他人の論文の写真を自分の写真として扱ってる。凄い。超ヤバイ。
とにかく貴様ら、セルカンのヤバさをもっと知るべきだと思います。
そんなヤバイセルカンに乗っかってみた、東大とか超偉い。もっとがんばれ。超がんばれ。

■参考文献
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藤田 東吾

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(2006/06/22)
アニリール・セルカン

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■元ネタ
・Web屋のネタ帳(参照:ウソで塗り固めた人生はともかく個人的にはその周囲の善意の人のほうに同情する。(アニリール セルカン事件の件)
・アニリール・セルカン経歴詐称、業績捏造の追及blog(参照:アニリール・セルカン
・「宇宙ヤバイのガイドライン」より(参照:宇宙ヤバイのガイドライン

テーマ:研究者の生活 - ジャンル:学問・文化・芸術


【仕分け問題】請負契約から学ぶ、理不尽な査定に対して、成果物を引き渡さないという考え方
■行政刷新会議の中継で研究者クラスタが問題と感じた事
行政刷新会議は13日の事業仕分けでは、文部科学省も対象となり、「競争的資金(先端研究)」や「競争的資金(若手研究育成)」「地域科学技術振興・産学官連携」等も対象となり、査定結果は惨憺たるものでした。twitter上でもハッシュタグ#shiwake3(参照:http://twitter.com/#search?q=%23shiwake3)にて実況が行われました。

中でも印象的だったのは、民主党議員蓮舫氏の発言を引用した、
「納税者がトップレベル研究者にお金を払った分、納税者個人にもリターンを貰えないと納得できません!(キリッ)」
ですが、中継をおさらいしてみても、仕分け人は、個々の事業の査定において明確な基準を持っていないという印象を受けました。これは民主党は政権与党として、日本という国をどういった方向へ進めていくかというビジョンを明確にしておらず、どういう観点から事業を査定するかの方針が定まっていない事から生じている問題なのです。

さて、管理人は工学という分野に身をおいているため、実務に携わりながら研究業務に従事しています。今回、中継を見ながら管理人の専門である建設工事における工事請負契約のプロセスと、無理な査定から来る問題と対応の構造がそっくりだったので、工事請負契約から今回の事業仕分け問題へのソリューションへとたどり着くきっかけを皆さんに紹介できればいいなと思い、このエントリーを起こす事にしました。


■工事契約のプロセスと問題点
まず工事請負契約に関してですが、今回は建築に関係ない方へのコンセプトをお伝えしたいので、
細部かつ専門的なことは除いてできるだけシンプルな形で解説したいと思います。

ビルの建設プロジェクトについて考えます。

1、発注者(いわゆるオーナー)は、建物の設計図を設計事務所に作成を依頼し、その設計図をもとにビルの建設を建設会社(いわゆるゼネコン)に依頼します。

2、工事を始める前にオーナーは、ゼネコンと工事請負契約という契約を結びます。この時に、双方で成果物の性能を定めた設計図と契約金額(コスト)と契約工期(締め切り)を決めます。

3、契約を結ぶと設計図とあらかじめ定めた「設計図とコストと締め切り」に従ってゼネコンは工事を進めます。請負契約というのは、合意した「設計図とコストと締め切り」さえ守れば、過程は仕事を請け負った側(ゼネコン)が自由に決めてよいという契約形態です。科研費の申請なんかと同じで、あらかじめ研究計画をたてて承認さえされれば、成果を上げる過程を細かく指示されないのと似ているので理解は容易かもしれませんね。

4、不測の事態が起きたとき、それを補うため契約時には想定していなかった追加工事を行う事があります。地面の中に障害物が埋まっていて地面を掘り進める事ができないなど、事前に確認できない事が原因で生じる事が多いです。
オーナーは見積もり作成を指示し、ゼネコンは見積書をオーナーに提出し、見積書に書いてある追加工事代金が妥当なものであるかの査定を行い、双方合意したうえで、工事を進めます。
この時良くあるのは、追加工事によって締切りを遅らせないため、オーナーは口頭でゼネコンに対して工事の着手を指示し、ゼネコンは工事を進めながら見積もりを提出します。こういった場合、金額の合意ができていないのにゼネコンは工事を進めるために必要な材料や職人を手配してしまうため、往々にして価格の合意が不調に終わった場合、トラブルとなります。すでに科研費に乗っかって自分の人生を発注してしまっている若手研究者に対して、仕分け人が根拠のない減額査定を提示してくる。これって今回の仕分けの構図と似ていませんか?

5、締切日までに建物を完成させ、オーナーはゼネコンに対して工事代金を支払い、ゼネコンはオーナーに対して建物の引渡しをします。引渡しというのは妙なニュアンスに聞こえるかもしれませんが、実は、工事中の建物の所有権はゼネコンにあるのです。建物を建てるための材料はゼネコンが負担しているため、工事代金の支払いとともにオーナーがゼネコンの所有権を買い戻すといったイメージで考えてもらえればよいと思います



■理不尽な査定に対して、成果物を引き渡さないという考え方
日本の契約は、基本的には信義則に基づいて締結されます。これは、お互いがお互いの立場を尊重し、
基本的にトラブルが起こったときは、双方が協議して合意点にいたる事を想定しています。

(追記)今回の場合、契約相手(政府)から、お前らの事(研究者である私たち)は信用できないというコメント(仕分け)を受けたのですから、信義則に基づくという前提条件が解消された事になります。現実的に速やかに次の手を打たなければ、一方的に不利益を得る事になります。(追記了)

追加工事の査定を行うシーンを考えてみましょう。
追加工事に当たって、必要な材料と、必要な作業量、を明確にして見積書を作成します。オーナーはその妥当性を判断します。材料の単価や作業にかかるコストが当初定めたものと大きく変更がないか、妥当な価格がどうかを判断し、意義があれば価格交渉を行います。しかしながらオーナーの都合だけで、とにかく安く、もっと安く、などという言い分は、契約相手であるゼネコンの利益をあからさまに侵害する事になりますので、容易に合意できない事でしょう。通常、ゼネコンはオーナーを立てますが、それはあくまで商慣習によるものであって、契約上はオーナーとゼネコンは対等な立場ですので、どちらか一方の都合でどちらかが一方的に損害を受けるような契約を合意する義務はありません。
(追記)契約関係にある、お客様は神様でもなんでもないのです。民主党は2者のの利益が相反する可能性があるから、契約を結ぶという、本来の趣旨を忘れてしまっているのではないでしょうか。(追記了)

双方の合意が得られず時間が経過すると、当初定めた締切りに影響が出る恐れが出てきます。このままでは契約不履行となり一方的にゼネコンが被害を受ける事になりますから、オーナーの理不尽な要求に対抗すべく、ゼネコンは非常手段として、契約の想定条件が変化した事を宣言し、オーナーに建物が仮に完成したとしても引き渡さないという戦略をとることができます。
余談ですが、最近都内ではあらかたビルが完成されているにもかかわらず、足場が取り付いたままいつまでも放置されているビルを見かけますが、あれはサブプライムの影響等で発注者が倒産して、仕方なく工事代金に代わる債権としてゼネコンが保管しているという構図によるものなのです。


■研究者の立場で今回の仕分け問題に生かせることとは
今回の仕分け問題では、政府から研究者の価値は明確に否定されました。
理不尽なものですが、選挙権を持つ人たちの多くが指示した政府の決定によるものですから、
覆せるような手段はあまりないでしょう。

合法的なアプローチとしては、前述のケースにあてはめて考えると良いでしょう。
オーナー(政府)から、理不尽な査定(仕分け)を受けた場合、ゼネコン(研究者であるあなた)が取りうる一番の強硬な措置は成果物(研究者としての能力・成果)をオーナー(政府)に引き渡さないという事です。

とはいっても企業であるゼネコンと違いあなたにはそんなに余力はないはずです。あなたは研究ができなくなればあっという間に干上がってしまいますから、あなたができるささやかな抵抗といえば海外の研究機関に籍を移し、研究者としての能力・成果をいかんなく発揮するとともに、あなたの能力と研究成果を、あなたの立場を不利なものへと導くであろう政府の成果に結びつかないようにする、というのが最適解と思われます。

これは、2つの点で有利です。

・ストライキなどを起こしても、世論を味方につけることはできないという事。
→ただでさえ若手研究者は人生が詰んでいるのですから、非生産的な事をして首を絞めるのはやめましょう。やっぱり若手研究者なんて不要だという絵をマスコミに抜かれるだけです

・本来のポテンシャルを開花する事に専念し、研究者としてのあなたをより環境のいい場所における事
→優秀であれば多少の成功の芽が出てくる可能性があります。そもそも日本にいれば能力に関係なく芽が出ない方向なので、betterな選択肢を選んでみては?という事です



私は日本の事は好きですので、安易に外国がいいとも思いませんが、日本人が外国人と友愛(同化)できる日が来るなどと希望的観測をいだくこともありません。
けれども、自分の生計として志したものを否定するような相手とは断固戦わなければいけません。ですが、我々は活動家ではありませんし、今はそんな事よりも研究成果を上げられるよう研鑽を積むべきときでしょう。
どのみちジリ貧になるくらいなら借金してでも親の資産を売っても、研究室の機器を売却するなり(冗談です、ホントにやるなよ?)、して海外へ活路を見出してはいかがでしょうか?こういった研究者のようなマイノリティに相当する問題は、票に結びつかないので救済対象とはならないでしょう。
政権が交代するとしても8〜10年程度はかかりますので、その間しんどい思いをしながら日本にかじりついて抵抗勢力とみなされるより、外国で成果を上げて民主党にその成果を攫われないよう生きるのもまた良い気がします。コレは研究者としてのあなたのキャリアを磨く期間としても十分な期間ではないでしょうか?

足の引っ張り合いを始めてしまうと図体のでかい分政府が有利ですので、ブログや書面などで明確に今回に対して反対の意思表示をした上で、いつか来る新政権のブレーンとなる為に海外で力を蓄えておいてください。民主党は、マニュフェストで国立大学法人を含めた特殊法人の見直しを見据えているので、これから状況はますます悪くなっていくでしょう。この前の選挙で民主党にいれた情弱(情報弱者)は知らん。勝手にのたれ死んでくれ。
なんとかして自分を磨き、いつか日本に帰ってこれるようお互い頑張りましょう。


■参考資料
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研究留学術―研究者のためのアメリカ留学ガイド研究留学術―研究者のためのアメリカ留学ガイド
(2002/07)
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■仕分け問題関連エントリー
・404 Blog Not Found(参照:#shiwake3 見てorzとなったみなさんへ
・霞が関官僚日記(参照:文化大革命!
・GOD AND GOLEM, Inc.(参照:行政刷新会議(いわゆる「仕分け」会議)第三会場に対するオンライン研究者コミュニティの反応まとめ
・戯言 by 紫音(参照:こんな政権さっさと潰れちまえ
・akoblog@はてな(参照:「仕分け」会議を聞いて勿体ないと思ったこと

追記:興味を持ってくださってフォローしてくださる方は、@archikataまでどうぞ。


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建築家論その後、TLを眺めて認識した問題点など
前回のエントリー(参照:建築家を選ぶ側の人間からのメッセージ:建築家は設計者や建築士のふりをするのは、もう辞めた方がいい )の後、twitterで建設的な反応をいただき、管理人としても問題点に気付かされた点もあったので、拡散的にレビューしてみることにしました。

1、建設プロジェクトの中での建築家の職能とは論
これは、管理人なんかよりずっとCMキャリアの長い戸谷茂山さんが記事を書いてくれたので、
管理人が書く必要はないと思う。藤村さんから投げられた宿題が片付いたなと、ほっとする。
重要な一文だけ抜粋すればいいや。

米国の良さは、このように職能が細かく分離しているので、責任のありかが明確であるという点です。そして、建築家、コンサルタント、CM、施主、ゼネコンがすべて契約法上対等に仕事をして、それぞれの仕事にプロとしての責任を持つ、という意味があります。


2、ビルディングタイプ(ビジネスモデル)によって分けて考えよう
建設業界に厳しい風が吹き荒れている(僕からすれば今までの商習慣がありえなかった)ので、
BtoBで起こっている事はいずれ起こるよってことで、BtoBの事例を上げてみた。
そこから浮かび上がってきたこととして。

・実は、建築家(アトリエ事務所)に設計業務委託なんてしてないよ
・そもそもゼネコンが確認申請出してる場合も多いよ
・逆手にとって建築家は、デザインに特化してデザインフィーで生き延びるって戦略もあるよ
・でも参入障壁が下がるから、外タレと建築以外のデザイナーとの食い合いになると予想→発注者大勝利!!?
・サービスの対価として責任を負ってくれないので、発注者もお金を払いたくないのが実情だよ
・設計者だけわがまま言う権利なんて無いよ、win-winが原則です
・そもそも発注者と設計者は利害が相反するから、契約をまいてるんだよ
・だからBtoCのように設計者が発注者に対してコンサル業務のようなことをしたりはしないよ
・発注者が何をやるか決めてない段階で設計者に業務委託するなんてお互いにとって不幸だよ
・大事になのは、feeに対する責任を果たせるかどうかだよ、それは設計も施工も関係ないよ


3、そもそも建築家ってなんでそんなに多いの?
・なんかtwitterみると建築家って名乗ってる人ばっかりなんだけど、雑誌で見た事無い人ばっかりだよ?
・毎年100人投票で選出して、後入れ替え戦にしろ(最萌トーナメント2009制or建築家トーナメント制)
・ほとんどの人は、建築家じゃなくて、設計者だろ
・残りの人は、建築家だけど、デザイナーで、設計者じゃないだろ
・職能の話するとき、法で定められた設計者=建築家じゃないとすると、ややこしいよ
・建築家でもないのに、建築家気取りの街場のブラック設計事務所ってのがあるんだけど・・・
→書いてみました (参照:建築”ブラック”現場の歩き方:ブラック設計事務所から自分を守る


4、設計者の中での建築家の職能について
・しつこいけど大前提として建築家≠設計者ではないんだよ
・まじめに品質を満たすために設計している、設計者も多いんだよ、みんな興味ないだけで・・・
・建築家の品質監理の甘さ→建築士としての業務を果たせてるとはいえないよ
・意匠監理と工事(品質)監理は分けて考えようなっ
・建築家が意匠監理やってるのって、士法上の監理じゃなくてデザイン監修でしょ?
・作家性という観点だけじゃなくて、建設会社や組織設計事務所がどういうスタンスで設計しているか分析した方がいいよ
・まず、民法と建築関係規定と約款の解説書くらい読んで出直してこい、話はそれからだっ
・建築家、設計者、建築士、監理者、アトリエ事務所、組織設計事務所、ゼネコン設計部、ブラック設計事務所、は頼むから用語を定義してわけて話してくれ、わかりにくすぎるよ
・建築家=ゼネラリストは無理があるよ、建築家=スペシャリスト(専攻分野:意匠)が正しいよ


5、建築家って建築クラスタにしか発信できなくていいの?
・いまでも建築学生のアイドルなんだから、そのままでいいんだよ(建築クラスタの少年隊だよ派)
・でも、その先で人生詰む可能性もあるから良く考えろって、いってくれる大人も必要だよ。(俺が悪いんじゃないよ、社会が悪いんだよ派)
→いってみました (参照:いつのまにか建築学科の偏差値が工学部最低になってることについて
・Archi TV2009とか一級建築士の試験がある週に当てんなよ、実務者との折り合いももうチョイ考えろ(怒)


6、じゃ、建築家以外の発信者って誰がなればいいの?
・建築家は、造形論に限って発言してればいい、という考え方もあるよ
・設計のスキームの話するとき、主語は建築家じゃなくて設計者にしようよ。法で定義されてるのは設計者か建築士だけだよ
・企業の代弁者として発言できる人間がいないので、組織設計事務所かスーゼネの中の人よろしく
・工務もスポット当ててくれよ。最近は工務も高学歴だから、訓練すればいい論者になると思うよ
・法務・労務・金融に精通してシステムとして建設業界を語れる人間がいないよ
・姉歯の件とか基準法改正の件とかオーガニックの件とか、社会問題になってるものからは逃げちゃダメだよ


7、おまけ:いつまでたっても結婚できないんだけど?
・それは建築のせいじゃないよ、自己責任だよ?(恋愛結婚至上主義派)
・でも30代で年収100万台とかが業界誌のサンプルに載るような有様だよ。(業界も僕らを見捨てたよ派)
・年越し派遣村で事務所開設してみたらいいと思う(世間だったらそういうレベルだよ派)
・710円(最低時給)*160h*12m=136万3200円、あ、全然問題ないな、合法的な回答が出ました(悲惨だけど、違法じゃないよね派)
・忙しくても給料が安い、自分は納得してても奥さんは説得できないよ(建設業界のダブルバインド解けない問いを生きる派)
・シャレにならない問題として、ブラック事務所にいって消息不明になった人間もいるよ(いなくなったんじゃないよ、雛見沢村に行っただけだよ派)
・しつこいけど労務の話も真面目に考えようなっ。
・管理人がもてないからじゃない?→うるせー俺は○○だよ→そんなこときいてないよ派

お後がよろしいようで 元ネタ

民間(旧四会)連合協定工事請負契約約款の解説―平成21年(2009)5月改正民間(旧四会)連合協定工事請負契約約款の解説―平成21年(2009)5月改正
(2009/07)
民間(旧四会)連合協定工事請負契約約款委員会
工事だけでなく設計者の役割の解釈も書いてあるから、まず読むが吉


追記:興味を持ってくださってフォローしてくださる方は、@archikataまでどうぞ。



建築家を選ぶ側の人間からのメッセージ:建築家は設計者や建築士のふりをするのは、もう辞めた方がいい
twitter上で、建築をめぐる四方山話があって、1ユーザーとして参加させてもらった。
詳しくはsiskwさんがまとめてくれた住宅設計における建築家の役割の話 その1 ーログまとめ編ーをご覧いただくとして。

コンストラクションマネージャーとして建築家を選ぶべき立場の人間として、設計者がやることを果たせておらず、発注者も発注者責任から逃げており、現状いかがなものかと思って発言していたのでエントリーを書いてみることにした。
以下、まとめより一部抜粋。


■まず、住宅か住宅以外かを分けて考えるべき
一番大切なのは、建設というサービスを提供する側(設計者、建設会社、コンストラクションマネージャー)と発注者との関係から整理・分析するべきだと思う。今回の議論は、B to Cの物件を対象にはじまった。これは、建築家と呼ばれる人たちの主戦場が住宅物件に多いためであることと、事業物件では実は設計者の役割を負っていない(後述)ことからくるものである。

戸建住宅は、B to C(Business to Consumer)というモデルである。
Cというのは一般消費者と思ってもらえればいい。建設というサービスを提供する法人と、個人(もしくは節税用のマイクロ法人)との契約だと考えてもらえればいい。

非住宅物件(マンションも含む)は、B to B(Business to Business)というモデルである。

これは、建設というサービスを提供する法人と発注者が運営する法人(多くの場合デベロッパーや不動産投資用の特定目的会社)との契約だと考えてもらえればいい。

管理人は、直接B to Cの土俵で議論することを避けようと思う。B to Cの建設プロジェクトは知識の無い者の草刈り場になっており、とてもビジネスとして成り立っていると思えない点があるからだ。まとめより抜粋した部分にあるように、コスト、仕様、法務にルーズすぎてとても議論できる状態にないからだ
そこで、発注側にもあるていど技術的な素地があり、コストや法務にシビアなB to Bで先行している発注形態をB to Cに適用してみればと思い、一連の発言をしてきた。
実際は、B to Cに適用する場合は、クライアントの技術的な知識の補完をする人間が必要なのだが、それは別のエントリーで行おうと考えているので、今回は言及しないこととしたい。

■建築家やるやる詐欺
結論:B to Bの物件は、実は建築家に設計を頼んだりしてしない。
建築家は彼らの信じるものを実現する代わりに意図的に設計責任を放棄しているからだ。
実際、品質上のトラブルが起きたとき、彼らの責任を追及したところで賠償責任能力がないのだ。
返済能力の無い人間に金を貸す人間などいないように、責任能力の無い設計者と設計契約などを好んでする理由が無い。


     ____________
    ヾミ || || || || || || || ,l,,l,,l 川〃彡|
     V~~''-山┴''''""~   ヾニニ彡|       設計する・・・・・・!
     / 二ー―''二      ヾニニ┤       設計するが・・・
    <'-.,   ̄ ̄     _,,,..-‐、 〉ニニ|       今回 まだ その時と場所の
   /"''-ニ,‐l   l`__ニ-‐'''""` /ニ二|       指定まではしていない
   | ===、!  `=====、  l =lべ=|
.   | `ー゚‐'/   `ー‐゚―'   l.=lへ|~|       そのことを
    |`ー‐/    `ー――  H<,〉|=|       どうか諸君らも
    |  /    、          l|__ノー|       思い出していただきたい
.   | /`ー ~ ′   \   .|ヾ.ニ|ヽ
    |l 下王l王l王l王lヲ|   | ヾ_,| \     つまり・・・・
.     |    ≡         |   `l   \__   我々がその気になれば
    !、           _,,..-'′ /l     | ~'''  設計図書の受け渡しは
‐''" ̄| `iー-..,,,_,,,,,....-‐'''"    /  |      |    10年後 20年後ということも
 -―|  |\          /    |      |   可能だろう・・・・・・・・・・ということ・・・・!
    |   |  \      /      |      |    
       建築家 Aさん

また、建築家の講演会で発注者が利益のためにどのように貢献したかを言及する建築家がいるだろうか?
多くは、自分が望むデザインをどのようなプロセスで実行したかを振りかざしている。そんな事を聞きたいのは、建築学科の学生くらいだ。自分が発注者だったら、自分の建物で勝手なことしやがってと訴状の一つも送りたくもなるだろう。

クライアントはパトロンではない。
クライアントはなぜ建築家を選定するのだろう。
彼らは建築家にデザインを依頼する代わりに、投資した金額以上のリターンを期待するものだ。
クライアントの利益にならなければ、どんな美しいものを作ったとしても意味が無い。
発注者の予算を自由に使って発注者の利害を考えずに設計してよい、
そういった契約をクライアントと交わしてはいないはずだ。


多くの建築家は、設計などできない。

彼らが作ることができるのは、建築士の資格でなくても作成することのできる「なにか」なのだ。
外国と違って彼らに瑕疵があっても彼らに多額の賠償金を請求できないのだから、
発注者の立場としては建築家に責任など負わせないに限るのだ。
反対に、建築家は建物に責任など負っていないのだから、欧米より格段に建築家の地位が低いのも当たり前なのだ。

■一つの解決策として建設会社に設計を依頼するという選択肢
建築家は建設プロジェクトにおいてどういった役割を果たしているんだろうか。
彼らの役割として唯一のものは、「そのブランドイメージから来るデザイン性」である。
極端なことをいってしまえば、体現するものというのは、パースや模型で十分である。仮に図面で表現したいならばDrawingとして表現していいよ、ということだ。
クライアントが望む品質を確保するためのものではないそれらは、必ずしも建築関係規定で定められた設計図書とは一致しないものだ。

だったら、その実現を建設会社に委ねてみるんじゃないかという考え方がうまれた。ちょうど日本にもそういったシステム、設計施工という考え方があったからだ。設計施工の欠点は、コストと品質監理が不透明になる可能性があるということだ。けれど、どのみち建築家が設計者でもコスト査定なんてできないし、品質監理をしない代わりに意匠上の我侭を通している現状があるのでデメリットとはいえない。
より透明性を高めるなら、コンストラクションマネージャーが発注者の立場に立って第3者監理とコスト査定をすればいい話だ。


契約関係に無い設計者と建設会社が直接やりあうなどということはおかしな話なのだ。
設計のミスを施工に押し付けるというのも同様だ。不具合があったら訴訟にならない限り費用負担するのは建設会社になっているのが現実だ。だったら、建設会社と設計契約をすればいい。誰にとってもフェアな契約だ。

事実、新建築などで大型物件の詳細データを確認してみればいい。
設計者が伊東豊雄+清水建設となっていたら、確認申請上の設計者(申請者)は清水建設の一級建築士のはずだ。
日本の建築家で国際競争力のある建築家などほとんどいないが、スーパーゼネコンは世界的に見てもその技術力は突出しているのだ。日本にいて発注者の立場に立っていたら、スーパーゼネコンの技術力を生かした方がいいものができると判断するのは当然だ※1

■「建築家⊃設計者or建築士」という図式のいびつさ

建築家⊃設計者or建築士と考えたり、世間に向けてそういう誤解を与えるようなやめたほうがいい
彼らはただ彼らが信じるものにだけ、一生懸命なだけなのだ。
勘違いしがちなのは、その彼らが信じるものは建設業界の1%の利益も代表していないということだ。

建築家を選ぶ側になってはじめてわかったことがある。
彼らの大半は知識の無い一人の人間を丸め込むことしかできない。
ビジネス的に自分のデザインがどのように価値向上に貢献するかを発注側の論理にたって発言するという事などできない。だから、ビジネスシーンから見放され、建築家=設計者は発注者の利益に寄与しないろくでもない奴というレッテルが貼られる

けれど建築に関わる人間として、彼らとは違う論理の中で生きている人間が多いことを忘れてはならない。
建築家は、あたかも設計者、建築士の代表のように、ずっと建築学科の学生しか説得できない理論を振りかざしてきた。



建築家のせいでデザインが世間と隔絶され、理解されなくなっている。
建築家のせいで建設業というのは世の中に貢献できない産業だと思われている。


もう一度、考えてみた方がいい。我々が社会的に何を果たして行き、何を果たしうるのかを。それは、本当に建築家に負わせるべきものだろうかという事も。
建築家≠設計者、建築士という明確な区分が浸透していけば、組織設計事務所や建設会社から、ビジネスシーンにマッチした論客が出てくるだろう。
理解ある発注者が建設業界全体に失望する前に、建築家に自分達の期待など委ねずに建設業界に携わっている個人として発信していくことができれば、よりプラスになることは間違いない

建築家なしの建築 (SD選書 (184))建築家なしの建築 (SD選書 (184))
B・ルドフスキー

詳細を見る


CMガイドブックCMガイドブック
(2004/11)
日本コンストラクションマネジメント協会

詳細を見る


※1 組織設計事務所を活用する案としては、設計JVとして建築家+組織設計事務所と設計契約を行うという手法もある。

追記:興味を持ってくださってフォローしてくださる方は、@archikataまでどうぞ。



テーマ:建設業 - ジャンル:就職・お仕事